とんからりん は、パリのピチエ・サルペトリエール病院で「はたおりアトリエ」活動を行っています。
小児精神科病棟で行うこのアトリエは、毎回子どもたちに大人気なんです。
今回は、今年最後の病院アトリエでした。

このところ病院はたおりアトリエでは人形やぬいぐるみを作るのが流行っています。
しかし、そのための準備がなかなか大変。
前回「ピカチュウを作りたい」と言う子がいたので、人形の土台に耳を付けてみたんですけど…

先日は某雑貨屋さんでこんな素敵なシールを発見しました!
このハートの目が取り合いにならないかと心配になるくらい、かわいいです。

ウサギのような耳が付いた、黄色いフェルト製のぬいぐるみ。
人形作りの土台になる。
ピカチュウの土台
かわいい目のシール



今年最後のはたおりアトリエの日

この日は2025年最後の病院はたおりアトリエでした。
少し早く来た子どもたちが、はたおりの道具が入った大きな袋を運ぶのを手伝ってくれました。
こんな気遣いができるなんて、優しいですね。


目玉の数が少なくなった

目玉をたくさん貼り付けた人形を作っていた子。
前回までは、はたおりは少しだけやって、その後は目玉をめいっぱい貼るのに一生懸命だったんですけど、この日は違いました。
座ってずーっとはたおりを頑張っていたので感動!

あんなに織れるなんて、びっくりしました。
(たくさん貼ってた目が、今回は4つに減っていました!)


お寿司の次は、おにぎり

先週お寿司を作った男の子は、最初に「スシの横を縫ってほしい。そして、今日はラーメンにする。」と言っていました。
ボランティアスタッフの一人がお寿司の脇の穴を縫い閉じている間、ラーメンになりそうな黄色い毛糸をシャトルに巻いていたんですけど、結局「オニギリにする」と。

今回も私たちが「あと〇段織らないと、ごはんができないよ」と励ましながら、彼はがんばってごはん部分を織りました。
黒いフェルトが無かったので、スタッフが急いで黒い毛糸で織り、海苔になる布を作ってくれました!

動く目玉と口が付いた、おにぎりの形のぬいぐるみ。
おにぎり
前回の「お寿司」

 

もう一人、先週お寿司を作っていた女の子のほうもお寿司を持参していたので、スタッフが両脇を縫って閉じてくれました。
そして先ほどの男の子と二人で「あなたのお寿司のほうがかわいいよ」と、お互いの作品を褒めあっていました。
その様子がとても微笑ましかったです。

彼女は最初、ポシェットを二つ作ると言っていたんですけど、結局一つになりました。
でも、すごくかわいいのができましたよ!

前回の「お寿司」

 

前にライオンやオオカミを作っていた子は、ポプリのサシェを作りました。

今回も私たちの期待を裏切らず、最後のポーズを見事にきめてくれました!

ラベンダー入りのサシェ

はたおりが好き

お寿司を作った子たちに「はたおり好き?」と聞いたら「うん、好き!」と言ってくれました。

「なんで今週で終わりなの?」と聞かれたので、別のユニットでアトリエを行う予定であることを説明すると、「じゃ、そのユニットに移動しようか」と話していました。
こんな冗談が出るほど好きになってくれたなんて、うれしいですね。

ピカチュウの土台は、子どもたちに見せても「おむすびの後でね」とか「ノン!」などと言われてしまい…結局この日は出番なしでした。
せっかく作ったのに(笑)

この日は、お寿司を作った二人が「スクイシー♪ スクイシー♪」と歌いながら踊りだして、盛り上げてくれて、最高でした。

この日のアトリエに参加していた4人の子たちは、みんな明らかに上達していて、今機織りを止めるのはもったいないくらいです。
もしまたどこかで機織りをする機会があれば、また私たちとの事を思い出して、織っていって欲しいです。

とんからりんのインスタアカウントのリンク
Share This