今日は昨日までとは一変して、強い日差しの一日となりました。
今年度の音楽アトリエは、本日でひと区切りとなります。
一年を振り返ると、子どもたち一人ひとりが、友だちとの関わりや日常の中での過ごし方など、それぞれのペースで少しずつ変化や広がりを見せてきたことを感じます。
前半グループは、「情動を表現する」ことをテーマに、スタッフが見守る安心の場のなかで音楽や人との出会いを通して、自発的な表現を大切にしました。
これまで、興味がありそうに見えても、物や人(楽器)にどのように関わればよいのか戸惑っているように見えた子が、自ら太鼓やピアノに触れ、返ってくる音を楽しみながら繰り返し鳴らす姿が見られたり、電気を消して周囲の反応を見ることを楽しんでいた子が、自分から電気をつけに行く姿もありました(もっとよく見たくなったのでしょうか?!)。
また、「ご自由にどうぞ」と言われると逆に戸惑いがちだった子が、思い切って即興的な演奏に挑戦したり、久しぶりに参加した子が「きれいな音を出したい」という気持ちを思い出したりと、それぞれが自分なりの関わり方を見つけていく様子が印象的でした。
安心できる環境の中で、自分の興味や表現が少しずつ広がり、いきいきとした姿が見られるようになってきました。
後半グループからは、「一人でやりたい」「僕の話を聞いて!」という思いとともに、「友だちと関わりたい」という気持ちも感じられました。
相手との心地よい距離感や力加減は、関わりの中で少しずつ育っていく大切なテーマです。
音楽アトリエは、友だちや楽器との関わりを通して、心地よい距離感や力加減を身体で感じながら学んでいく場でもあります。
時に思いがぶつかることもありますが、その経験も含めて大切なプロセスとして受けとめています。
グループ活動のよさを大切にしながらも、思春期に入りかけた今の子どもたちの姿からは、自分の思いをより強く意識し、表現しようとする姿も多く見られました。
そのため来年度は、一人ひとりが自分の感覚や表現を安心して味わえる時間として、一人10分程度の個別の時間を、試行的に取り入れることを考えています。
今日見られた一つひとつの表現ややりとりを大切にしながら、来年度もまた、それぞれの音や時間が生まれていくことを楽しみにしています!
そして、子どもたちと丁寧に向き合い、この場を支えてくださっているスタッフの皆さんに感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
みなさま、よいバカンスを!!(文:小川ひろこ)
日時:6月13日(土)
指導者:小川ひろこ先生
①2時00分〜2時40分 4人
②2時45分〜3時25分 4人
🇫🇷 パリ在住
大阪出身。音楽アトリエ講師。
日本で音楽療法士をしていました。
食いしん坊。渡仏1年半、絶賛フランス語勉強中。