とんからりん は、パリのピチエ・サルペトリエール病院で「はたおりアトリエ」活動を行っています。
小児精神科病棟で行うこのアトリエは、毎回子どもたちに大人気なんです。
今回は人形に付ける目玉のお話です。
「目や口のサンプル」を作ってみた
今回の病院はたおりアトリエ、人形の顔に使う「目や口のサンプル」を作って持って行きました。
創作意欲にあふれる子たちであっても、子どもによってはハサミが上手く使えないとか、色や形に迷いすぎてしまう等の理由から、いざ顔を作る時になって手が止まってしまう場合が多々あります。
そこで見本を見せて、こんなのもあるよ~と、アイデアの元にしてもらおうというわけです。
こうして見本を用意したりパーツそのものを準備しておけば、アイデアがすぐに浮かばない子やハサミが上手く使えない子であっても、切ってあるパーツを貼るだけならきっとできるはず…。

目玉がいっぱい!

その考えは今回、大成功! 子どもたちに喜んでもらえました。
中には目玉が気に入った子がいて、一体の人形にたくさんの目を貼り付けてご満悦。
目玉などのパーツは両面テープでくっつけました。
貼り付けたい目と両面テープを持ってくるので目玉の裏にテープをつけて渡すと、ちゃんと裏の紙をはがして人形の顔に貼り付けていました。
テープの仕組み、しっかり理解していました。
この子は普段は集中力がすぐに切れてしまうのですが、今回は目玉をすごく気に入ってくれて、織った後は顔づくりに没頭していました。
最初から最後まですごく集中していて、嬉しかったです。
人形のベッドと布団も
人形の髪の毛の固定にも両面テープを使用しました。
頭にはリボンと羽根も付けて、大満足!
この子は人形のベッドを持ってきていて、前回のアトリエで作った布団を箱に敷いていました。
今日できたばかりの人形をベッドに寝かせて、見せにきてくれました!(嬉しい!)



今回初めてはたおりアトリエに参加した男の子、最初はおもちゃのトラックで遊んでいました。
でも、実際に人形を見せて「一緒に作る?」と誘ってみたら、「持って帰れるの?」と。
「うん、持って帰れるよ」と言うと、席についてすごい勢いで織り始めました!
最初はぬいぐるみのクマのマフラーを作ると言っていましたけど、最後はクマを作ることになりました。
なかなか思うように耳と口ができなくて、大量のシールを勝手に貼っては剥がしていましたが、最終的には気に入ったようでした。



子どもたちの成長
また別の子は、黙々と織っていたのに30分ほどで突然立ち上がり、おもちゃで遊び始めました。
それで「クラゲにしてみる?」と聞いてみたら、半分乗り気になってきて…
最終的にはあれこれ自分の希望を言うようになったので、彼の希望に沿った形に仕上げる手伝いをしました。
他にも、「ライオン」を作ると言っている子もいました。
人形の中に乾燥ラベンダーを入れて…これは、火を噴くライオンなんだそうです。(空想の世界ですね!)
この子ははたおりアトリエに参加し始めた頃は不器用で、タテ糸の間にうまくシャトル(ヨコ糸を巻いたもの)を通すことがでませんでした。しょっちゅうタテ糸に引っかかっていて、一段織るごとに「マダム!プロブレム(おかしくなっちゃった!)」と。その度にボランティアの私たちが手伝って、手がかかっていました。

それが今は1人でスムーズに織れるようになり、子どもたちの中でも一番手がかからず、毎回「今日はこれを作る」と目的をはっきり決めて黙々と織るんです。そして完成したらいつも、作品を持って、すまし顔&モデルポーズで写真撮影。(写真でその姿を見せられないのが残念!)撮影後には必ず「見せて!」と言って、写真写りをチェック。将来はモデルさんになるのかな…??
毎週のように接していると、子どもたち各々の成長が感じられるので嬉しいですね

はたおりアトリエ「とんからりん」のボランティアスタッフです。
子どもたちの笑顔のために、みんなで楽しく活動しています。