出張機織りアトリエ in IME Notre École(2026年4月~6月)

とんからりん は、病院や特別支援学校、福祉施設などで、誰もが安心して参加できる「はたおりアトリエ」を開催しています。

2026年4月から6月まで、パリ15区にあるIME Notre Écoleで機織りアトリエを実施しました。

**IME(Institut Médico-Éducatif)**は、知的障害や自閉スペクトラム症など、特別な支援を必要とする子どもたちが通う医療・教育・福祉を一体的に提供する施設です。Notre Écoleには、重度の自閉スペクトラム症の子どもたちが通っており、一人ひとりの特性に合わせた支援が行われています。

「興味がない」から「織ってみよう」へ

アトリエの始まりでは、多くの子どもたちは織りにほとんど関心を示しませんでした。

そこで優しく声かけをしながら、まずは羊毛を頬に当てて柔らかな感触を楽しんだり、ポプリの香りを嗅いだりと、五感を使って素材に親しんでもらう時間を大切にしました。

そして少しずつ織り機に興味を持ち始めると、多くの子どもたちがそれぞれのペースで落ち着いて、織りに取り組めるようになりました。その変化は感動的で、職員の方々も意外そうな顔をされていました。

子どもたち一人ひとりが最後まで織り上げた布は、ボランティアスタッフが丁寧に仕立て、世界に一つだけのポシェットになりました。それぞれの作品には個性があふれ、子どもたちの持つ豊かな表現力と可能性を改めて感じることができました。

日本文化にも触れる時間

活動の合間には、気分転換もかねて、日本文化に親しんでもらうため、大きな折り紙で兜づくりも行いました。

「ここを折ってね」と声をかけると、子どもたちは真剣に耳を傾け、一つひとつ丁寧に折り目をつけていきます。
完成した兜をかぶる姿はとても微笑ましく、職員の方々も喜んでたくさん写真をとっておられました。

織ることが安心できる表現活動に

今回のアトリエを通して、重度の自閉スペクトラム症の子どもたちにとっても、機織りは安心して集中できる表現活動であることを改めて実感しました。「触れる」「選ぶ」「織る」というシンプルな工程の中で、それぞれのペースを大切にしながら、自分らしい作品を生み出していく姿を見ることができました。

今後も、このような機会を継続して届け、一人でも多くの子どもたちがつくる喜びと出会え、可能性を広げていける場を設けていきたいと考えています。

ご協力いただいた学校職員、機織りボランティアの皆さま、本当にありがとうございました。

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